©Mark Faurer / Collection Susanne von Meiss
スイス人写真収集家スザンヌ フォン マイスのプライベートコレクションを、この度初めて一般公開いたします。コレクションのテーマは「アリュール」。
スザンヌ フォン マイスは、物心ついた時からアートに囲まれて育ち、いつしか自分自身もコレクションを作り上げたいと考えるようになりました。こうして、写真作品の収集を思い立ったのが15年前。かねてから写真に魅せられていた彼女は、収集を進めるうちに、自分が集めた写真には共通点があることに気づきます。そこには必ず「アリュール」が存在するのです。「アリュール」とは非常に個人的な視点に基づくものであり、あえて説明を試みるならば、美、優雅さ、気品、さらに躍動感が組み合わさったもので、「内奥からにじみ出てくる何か」なのです。
“ファッション写真の域にとどまらない「ファッションを越えたその背後にあるもの」”と、かの有名なファッション雑誌編集者ダイアナ ヴリーランドは1980年発刊の『アリュール』にこのように書いています。ヴリーランドによれば、「アリュール」とはもはや滅多に使われない言葉となってしまったけれど確実に存在するものだといいます。“「アリュール」はあなたを捕らえて離しません。道端で思わず見入ってしまったもの、一瞬目に触れただけのもの、あるいは人ごみの中のかすかな表情・・・いずれもあなたをとりこにするでしょう“と。
この「アリュール」という魅惑的なテーマにそったコレクションは、ホルスト P. ホルスト、ヘルムート ニュートン、アーヴィング ペンといった往年の芸術写真家のものに加え、ノーマン パーキンソン、パオロ ロベルシをはじめとする有名ファッション写真家、リー フリードランダーなどのストリートを得意とする写真家、ルネ ブリなどの報道写真家、さらにはナン ゴールディンやイザベル ムニョスといった現代の写真家によるものまで、実に多彩です。1920年代から現代にいたるまで、スザンヌの審美眼によって集められた選りすぐりの作品の数々をお楽しみ下さい。

